バンド活動を振り返る。自分たちに足りなかったものを考えてみた。

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10月24日。日付感覚が薄れてて忘れてたけれどちょっぴり特別な日です。

ちょうど3年前、以前やっていたAIMというバンドでLie Yet Truthという先輩のバンドと企画ライブを開いたのです。その日はいろんな「初」が重なったイベントでした。

僕らにとっても初企画だったし、Lie Yet Truth、Ready to Pray、aureliaの3バンドが初ライブで、秋田バンドのバッカとStayAwayが仙台初ライブと盛りだくさんだった1日。

そのReady to Prayが3周年企画ライブを開催して、aureliaも出演しているというのが感慨深いです。継続ってすごいよね。

この場で言うのも難だけれどおめでとうございます。

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バンド時代をざっくり振り返る。一方通行だった活動。

さて、思い出に浸るだけでは時間が勿体無い(?)ので反省点を挙げながら自分のバンド活動を振り返ります。

主にaphrodiiiiというバンドをやっていた時の反省が多いです。やっていた音楽は気に入っていましたが、AIM時代より一方通行で自己満足感が強い活動でした。

コンテンツ過多で可処分時間を奪い合う戦争がプロアマ問わずとも激化している世の中です。質が高いものを提供すれば勝手に評価されるほど甘くはありません。

それにも関わらず、発信力をつけることやファン作りに対する工夫もろくにできず、曲の質を高めることにばかり力を入れていました。超一流じゃないと保たない活動の仕方です。

残念ながら超一流の才能はありませんでした。笑

(一応、知らない方のためにも。aphrodiiiiの代表曲です)

「お客さん」だと思っていた人たちも、少なからずSNSでは発信者になっています。CDが売れた時代のような”完全なる受け手”というのはほぼいないと考えてもいいでしょう。

だから演者側も一方的で隙のない提供者というモデルではこれからは相当厳しいはず。そういうことに気を配りきれなかったのは大きな反省の一つです。

ファンビジネスの考え方を教えてくれた1冊

上記のような考え方を学んだのは割と最近の話です。恥ずかしながら。

ある人がヒントを与えてくれたのです。

その方は、配信サービスSHOWROOM代表の前田裕二さんです。

前田さんの著書「人生の勝算」を読んでとても感動しました。第1章の初めだけでもめっちゃ濃いので紹介します。

前田さんの原点となるギター弾き語り時代

前田さんは8歳で両親を亡くしています。それ以来いくつもの逆境を経験し、特にお金に不自由だったことがコンプレックスだったそうです。

とにかく稼ぎたい、でも小学生だからアルバイトはできない。そこでストリートで弾き語りをして道ゆく人を感動させておひねりをもらうことを目指しました。

最初に演奏していたのはオリジナル曲。誰かの曲をカバーするよりもここでしか聞けない独自の曲を歌う方が価値が高いと前田さんは思っていました。しかし、結果は真逆でお客さんが立ち止まってくれなかったそうです。

そこで、自分だったら立ち止まるかどうかを考え直し、カバー曲に切り替えました。「どこかで聞いたことがある」コンテンツにこそ人は琴線を揺さぶられるのではないかという発想です。すると立ち止まる人が少し増えました。

しかし、一向にお金が入らないという課題にぶつかります。初月は500円ちょっと。「音楽で食べること」を大義としていたのでこれでは足りません。

そこで、その500円を使って移動し、活動場所を港区の白金に変えました。漠然とセレブのイメージがあったからだそうです。

そして今まで通り、流行りで好きだったゆずや19のカバーを歌いました。しかし、葛飾の時よりお客さんが立ち止まりません。道ゆく人をよく観察すると、葛飾とは雰囲気が違い、身ぎれいな女性が多いことに気づきます。

その人たちの足を止めるには「未知より既知」の原則に立ち返る必要があると前田さんは考えます。その人たちが必ず知っていて、好きであろう往年の名曲、歌謡曲を練習して歌うことにしたのです。

すると、小学生の前田さんとのギャップもあってお客さんの興味を引き、早くも成果がでたそうです。半年後には、多い時には月10万円ほどのお金がギターケースに入るようになったとか。すごい小学生ですよね。

半年間の試行錯誤の中でわかった最も重要なことは「濃い常連客」を作ることだそうです。

そのためには3つのステップがあるようです。

1ステップ目・・・道ゆく人に「コミュニケーション可能範囲」に入ってきてもらうこと。道ゆく人は、話しかけられるのが怖いとかそういった理由で素通りする。だから、セットリストを書いたボードを掲げて「小学生がこんな歌謡曲歌うの?」といったツッコミどころ(余白)を作る。

2ステップ目・・・リクエストを時間差で受けること。お客さん側は知らないオリジナル曲よりも、自分の聴きたい曲を自分のためだけに歌ってもらう方が嬉しいし、応援したくなる。時間差にすることでまたきてもらう約束ができるし、準備期間がストーリー性を与え、絆になる。本家をも超える価値を生み出す可能性がある。

3ステップ目・・・ここで初めて仲良くなったお客さんにオリジナル曲を披露。何の関係性もない通りすがりの人にオリジナル曲を歌っても聞いてくれないが、絆が出来上がっているお客さんは感動してくれてお金も出してくれる。特別に歌が上手くなったわけではなく絆が深まったのが違い。

つまり、人は絆にお金を払うということです。重要なのはコミュニティを作ること。

天賦の音楽的才能があればクオリティを磨くことで一流のプロになれるかもしれません。

しかし、先天的な才能がなくても、絆、絆の集合体であるコミュニティ、コミュニティの集合体であるプラットフォームさえ作れれば、影響の範囲を後天的努力で広げていくことができるという発想です。

これが前田さんが音楽活動を通じて体感したことで、SHOWROOM立ち上げの背景にもなっているそうです。

この1章のほんの一部だけでも心動かされました。自分たちの活動に足りなかったことをまんま指摘されちゃいました。

お客さんが入り込む余白もなかったし、絆もコミュニティも形成できていなかったです。バンドをやめる前に読んでたらもっと響いていたでしょうし、スタンスも見直していたでしょうね。

というかバンドに限らず、このブログの運営や、人生そのものにおいても大きな課題です。

音楽をやっている人はもちろん、他の商売をしている人にも刺さるおすすめの1冊です。あのヒットメイカー秋元康さんも認めるほど。

ぜひ続きを買って読んでみてください!そして感想とか意見とかもらえたら喜びます。

語ろうぜ!ではでは。

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しばぞー

しばぞー

音楽・読書・旅行・運動・新しいものが好きな94年秋田生まれです。 大学卒業→長野の旅館など2箇所で勤務→フィリピン留学→独学→駆け出しWebエンジニア(フロントエンド)という不思議なキャリアを歩んでいます。 顔に似合わないひねくれ者です。